梅雨が明けて、夏のジリジリした日差しが肌を焼く頃…
今年もやってきました、センター恒例「 鮒ずし講習会 」!
発酵食品が見直され、人気復活の今日この頃。
マイ鮒ずしの為に県内はもちろん、遠くからも参加者の方々にお越し頂きました。
鮒ずしは琵琶湖の固有種であるニゴロブナを使用します。
すでに数か月塩漬けにされた鮒(塩切り鮒といいます)をご用意して…

いいお顔です。見てください、このやる気に満ち満ちた目!
「オレはやるぜ!!」
気合十分のお魚さん達を参加者の皆様が浅い川の中で一斉に磨きます。

そして始まる鮒ずし談義。
思い出の味、理想の味、懐かしい漬け方の記憶などなどお話は尽きません。
塩や鱗がすっきり落ちた鮒たちは風をあててしばし休憩です。

マイ鮒の記録もしっかりと撮影。
参加者の方々はその間に次の工程へ。
三本取りしたロープを三つ編みに編み編み。

誰かに抑えてもらったり、支点をひっかけたりすると作業がしやすいです。
先生はお一人でもあっという間にこの長さ。さすがです。
お昼を召し上がった後はいよいよメインの飯漬!
鮒にたっぷりご飯を詰めてからきっちりと漬けこんでいきます。

お一人に一桶づつ漬けていらしたご夫婦は、お二人合わせて7升のご飯をお持ち頂きました!
ご飯、鮒、ご飯、鮒…最後にご飯を敷き詰めた後、いよいよ蓋をします。
空気を抜いてきっちり袋を閉じると先程の三つ編みの出番です。

各工程ではマニュアルだけではわかりにくいコツが次々と披露されていました。
蓋をした後に先生方から更にアドバイス。
参加者の方々も湧き出る疑問を次々と質問です。

年末には食べ頃を迎える今日の鮒ずし。
ご自分で漬けたものの味は格別です。
皆様の理想の味に少しでも近付きますように!!!!!
ご両親の為に参加された方(私も見習わないと…)、毎年ご自分の味を極める方、
初めて食べたらおいしくて興味を持った方など色々なきっかけで輪が広がっていきます。
湖魚の美味しさを知って頂くことはもちろん、伝統的な食文化の継承の為にも意義ある会になりました。
滋賀県漁業協同組合連合会ではホームページで鮒ずしの作り方を動画やペーパーでご案内しています。
興味のある方は是非ご覧ください。
美味しい鮒ずしを味わうためにも、より一層琵琶湖やお魚さん達の為に頑張ろうと誓うスタッフ一同でした。
ビワちゃん
posted by 南郷水産センター at 04:33|
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